「Atom」でのC言語学習環境を整える

 

前置き

エディタ「Atom」をインストールしてから、C言語の学習環境を整えるのに、随分手間取ってしまった。

以下、直面したトラブルや、調べるのに時間を費やしてしまったこと(解決済)。

  • 「Linter」が上手く機能しない
  • 「gpp-compiler」で文字化け&データ消失
  • パッケージを導入してはみたものの、自動補完が自分好みでない
  • 自作した自動補完が上書きできない
  • 「//」ではなく、こっちのコメントアウト「/* */」を手軽に打てるようにしたい
  • ソースコードを書いたときに、ヘッダの部分を自動でつけたい

これらに4、5日吸い取られたけど、一応全て解消できたので、まあ良しとしよう。

次回以降の手間を省くため、インストール後の手順を以下に記した。

 

環境

OS: Windows 10

システム: 64 ビット オペレーティング システム、x64 ベース プロセッサ

GCCコンパイラー: x86_64-w64-mingw32

Atom: 1.19.5、x64

 

インストール後の手順

 

1.「Welcome Guide」をオフにする

  • 「■ Show Welcome Guide when opening Atom」のチェックを外す

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ついでに、開かれているタブ「Telemery Consent」で、YesかNoの選択。

入力パターンを自動で収集されるのが嫌なら、No。

特に問題ないなら、Yesといった具合。

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2.パッケージのインストール

  • 「Ctrl-,」を入力すると、「Settings」のタブが開けるので、「Install」を選択。

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  • 「Search packages」と書かれている検索Boxで、下記を検索してインストール。
auto-encoding
busy-signal
docblockr
file-header
gpp-compiler
intentions
linter
linter-gcc
linter-ui-default
sublime-block-comment

日本語のメニューにしたい場合は、これもインストール(ここではインストールしていない)

japanese-menu

 

3.各種設定

  • 「Editor」の「Show Indent Guide」と「Show Invisibles」をオン。

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  • 「Soft Tabs」をオフ、「Tab Length」の欄に「4」を入力、「Tab Type」を「Auto」に変更。

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  •  パッケージの設定変更は以下の画像のように、「Packages」に移動してから、インストール済みのパッケージにある「Settings」をクリック。

f:id:lightology:20170902112950p:plain

 

(1)「docblockr」の設定
  • あまりこだわる必要もないが、一応「C style block comments」をオンに。

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(2)「file-header」の設定
  • 「Real Name」の欄に自分の名前を入れる

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  • 「Email Address」の欄を入力し、「Enable Filename」をオン。

f:id:lightology:20170902122019p:plain

  • 「Date Time Format」の欄に
YYYY/MM/DD HH:mm (UTCZ)

を入力↓

f:id:lightology:20170902122030p:plain

  • 「Number of Empty Lines after New Header」の欄に「1」を入力

f:id:lightology:20170902122036p:plain

  • 「Ignore List for Auto Update and Adding Header」の欄に

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以下を追加で入力

, source.coffee

  ↓

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(3-1)「gpp-compiler」の設定(Shift-JISでC言語学習をする場合)※推奨
  • 「C Compiler Options」の欄には何も入力せず、空欄のままにする。

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  • ソースコードに日本語を書く必要がある場合、「Core」の設定画面で「File Encoding」の欄を「Japanese (Shift JIS)」に変更。

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「html」など、他の言語の編集作業をする際には、デフォルトの「Unicode (UTF-8)」に戻す。

文字コードの切り替えは忘れやすいので、パッケージ「project-manager」を導入することで回避するのがベター。

 

(3-2)「gpp-compiler」の設定(UTF-8でC言語学習をする場合)※非推奨
  •  「C Compiler Options」の欄に
--input-charset=utf-8 --exec-charset=cp932

を入力↓

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C言語の学習が終わったら、「C Compiler Options」の入力欄は空欄に戻し、Cのソースコードに日本語を書くのを直ちにやめる。

 

(4)「linter-gcc」の設定
  • GCC Executable Path」の欄に「gcc」と入力(gccのパスを通してあることが前提)。Windows特有で、MacLinuxでは不要な変更かもしれない。

f:id:lightology:20170902130843p:plain

  • 「Linter on-the-fly」をオンにする。

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(5)「sublime-block-comment」の設定
  • 「Pad with spaces」をオンにする

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4.「Config」の設定

  • まず「File」を開き、「Config...」をクリック。

    f:id:lightology:20170930141818p:plain

  • 「config.cson」というファイルが開くので、そこに以下を追加。
'.coffee.source':
  editor:
    tabLength: 2

 

5.「Snippets」の設定

  • 次に、「File」を開き、「Snippets」をクリック。

f:id:lightology:20170902133959p:plain

  • 「snippets.cson」というファイルが下のように開く。

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このファイルに http://lightology.hatenablog.com/entry/2017/09/07/102102 にあるテキストをコピーして、張り付ける。

 

まとめ

パッケージの説明が全然できず、導入した理由も書けなかった。。。

別のエントリになるだろうけど、頑張ってそのうち書きたい。

そういえば、「Snippets」に関して「autocomplete-clang」があるけど、あれはC++向けみたいだから、Cはあまり充実してない印象だった。

そもそもCの自動補完は、デフォルトで入ってるパッケージによって、次のページ:

github.com

から「Snippets」を取得してるっぽい。

でも、正直粗があるし、修正の反映も遅いみたい?だから、自作してガンガン修正したほうが手っ取り早い。

GitHubアカウントを作って、修正に協力した方が良いとも思うけど、まだシステムをよく理解してないから、おいおいという感じだな。